多機能ジャンクションボックスの自作 実装&解説編
先日下記の記事で多機能ジャンクションボックスの自作について書きました。
先にこちらの記事を読まれるとよりわかりやすいと思います。
今回は、そのジャンクションボックスを実際にエフェクターボードに実装しましたので、実装した写真等の紹介と機能の再解説をさせて頂きます。
目次:
今回のジャンクションボックスの上から写真
ジャンクションボックスの下に15mmの木の板を挟んでいるため、高さが出てパッチケーブルを斜め下に向けることができています。
接続に関しては書いてある通りです。上段は右からギター、アンプセンド、アンプリターン、アンプインプットです。
下段はちょっとわかりづらいですが、右からチューナー、ディレイ、ルーパー、Leqtique CLHDへ繋ぎます。
こちらはエフェクター達に接続されているため、抜き差しは今後しません。
それでは、機能の説明にはいります。
エフェクトループ無し/簡易セッティングの場合
まずはこの接続から説明です。こちらはエフェクトループの無いギターアンプや、セッティングをささっと終わらせたい場合の接続です。
ギターインプットとアンプインプットのみに接続された状態になります。
エフェクターボード全体像はこんな感じです。
とてもわかりずらいですが、簡単に描くと赤線のように繋がります。
ようするに、ギターインプットからすべてのエフェクターが直列に並んで、アンプインプットへ出ていきます。
エフェクトループのないアンプの時はこのように、ギターインプットとアンプインプットのジャックだけを挿せば、ジャンクションボックス内のスイッチジャックが起動しないことによって、このように自動的に配線されます。
エフェクトループあり/使用の場合
これはエフェクトループのあるアンプを使用する場合です。
ギターインプット、アンプインプットの他に、中2つのアンプセンドとアンプリターンにも接続します(アンプにも)。
エフェクターボード全体像はこんな感じ。
こちらもかなり分かり辛いです。マウスや指で線を追ってもらえますとわかりやすいと思います。申し訳ありません。
この場合、赤色がギターインプットからアンプインプットへ。ダイナミクス系やブースター、歪系はすべてこちらです。
そして、緑色が空間系で、アンプのエフェクトループ(Send/Return)に入ります。
エフェクトループのついているアンプの場合はこのように、上部4つすべてのジャックに挿し、ギターインプットからアンプインプット、センドからリターンを接続します。
これで内部のスイッチジャックが動作し、一般的なスルーボックスになります。
すべてのジャックが直線上に接続された状態ですね。
終わりに
これで今回の自作ジャンクションボックスについての記事シリーズは終了(の予定)でございます。
いかがでしたでしょうか?
ジャンクションボックスといえば一般的にはただのスルーボックスで、エフェクターボードの配線に大活躍します。
しかし、このように自分のアンプを持っていない人、スタジオでは常設アンプしか使えない、ライブでも常設アンプしか使わない、という人たちのための機能を持ったジャンクションボックスは販売されていません。
たしかに、4in4outのスルーボックスあればボックスのアンプインプットとアンプセンドを短いケーブルで接続して、アンプリターンからアンプのインプットへ接続すれば直列配列にすることは可能ですが、分かり辛いですしなんかいやじゃないですか・・・?
そういった方には非常に効果的かつ実用的なジャンクションボックスになっていると思います。私にとっては理想的なジャンクションボックスです。
自分のアンプを持っていなかったり、スタジオやライブハウスでは常設アンプを使う人のための機能的なものになります。是非作ってみてください。
わからない点などがありましたらコメントなり、Twitterなりで質問して頂けましたらできるだけお力になりたいと思います。
以上になります。
それでは。